以前より引き継いでいたローカルDNSサーバのハード構成がずいぶん古くなったので、 SCSIカード以外のパーツはすべて交換することになった。 すべてのデータをSCSI経由でバックアップを行い、OSはSTATIIドライブに新規インストールを行った。 この際に後継OS検証&運用として予備のプライマリパーティションを用意しておいた。 そこでこのスペースにWindows Server 2008 RC0をインストールして、 動作検証してみた。ブートセレクタにはMBMを利用している。 余談になるがHDDはリムーバブルケースに収納されているため、 ドライブ丸ごと交換もできたのだがあえて同一ドライブを利用してみた。
まず作業を行う前にバックアップはとっておく。 システムを再構成する機会がある場合は将来の変更を考慮して ディスク容量に余裕をもって割り当てる事をお勧めします。
Windows Server 2008 RCを入手する。
ハード構成はサーバスペックで確認して欲しい。 対象マシンがCore 2 Quad CPUを搭載していることから、64bit版を選択しました。 チップセットはG33なのでIntelよりinfアップデータおよび、Vista64用G33グラフィックドライバを用意しました。 また、オンボードLANのRealtek 8111BおよびPRO/1000PTのVista64用ドライバを用意しました。 サウンドドライバはOS標準添付のものを利用しました。
MSでの推奨要件はプロセッサ2GHz、メモリ2GB、HDD40GB以上です。 RC0の使用期限は2008年4月7日まで。
ダウンロードしたイメージをDVD-Rに書き込み、それを使ってインストールを行う。 事前準備としてDHCPサーバにローカル解決をこちらに向かないように設定しておいた。 固定で利用しているサーバは一時的に解決できなくなるがしかたない。 本来であれば同一IPで予備機を稼動させるべきであろう。
インストールしたいエディションのプロダクトキーを入れて、 構成の選択、ボリュームの選択をすれば後は待っていれば起動するようになる。 毎度ながらずいぶんと楽になったものだ。 OSが標準で認識できないデバイスにインストールする場合は従来と同じく追加ドライバが予め必要になる。
起動したらまずマシン名やIPやドメインなどの重要設定を行う。 Windows Server 2008ではデフォルトでIPv6が有効になるが、今回は特に変更なしでそのまま利用しました。 OSの標準ドライバで両方のネットワークアダプタが利用できるようになっていたので、 IPv4用のアドレスとして192.168.2.30/24をオンボードデバイスに、 192.168.3.30/24をPCIExpress x1接続のPRO/1000 PTアダプタに割り当てました。 デフォルトゲートウェイは従来通り192.168.2.5に向けた。 このためPRO/1000 PTアダプタにデフォルトゲートウェイは設定しない。 なお、2000のファイル共有では両方のデバイスが使用率34%(340Mbps)程度の性能が出る事を確認してある。
それが終ったらサーバーマネージャでいろいろ変更したい所ですが、 ドライバを先に更新しようと、いったん終了させる。 INFファイルの更新、ネットワークドライバの更新、グラフィックドライバの更新を行う。 ここで、G33のグラフィックドライバをいれるときにAeroを有効にうんぬんという文章が出てくるではないか! オンボードだからあまり期待していなかったのだけど、G33チップセットに内蔵のビデオ機能はAeroで動くらしい。
さっそく試してみる。 サーバーマネージャより機能の追加でデスクトップ エクスペリエンスをインストールし、 サービスからThemesを起動するようにし、開始する。 画面右クリックの個人設定からデザインでWindows Aeroを選択すると・・・一気にリッチになりました。 いったんログオフして入りなおして、タスク切り替えと3Dフリップなども使える事を確認する。 ちなみに、デスクトップ エクスペリエンスをいれるとメディアプレーヤも入ります。 まったくもってサーバの運用には関係しませんが。
2008では各サーバの役割をサーバーマネージャより簡単に管理できるようになっている。 このサーバには最低DNSサーバが必要であるが、 後述のVirtual Server 2005 R2 SP1を利用する為にWebサーバ(IIS)を入れました。 また、ネットワークアドレスを別I/Fに設定しているので、 ルーティングとリモートアクセスを追加しました。 それぞれの設定はこのマネージャから一括して管理できるので便利です。
それにしても、とっても重い・・・。 さすがにセキュリティ重視の方向にもっていっただけの事はある。 クワッドとはいえ2.4GHz程度のスペックでは利用するなって事かな。 オペレーションのみを考慮するとデュアルコア3GHzの方が快適かもしれない。 将来はきっとこれぐらい余裕で捌けるCPUが出てくるのだろうな。 起動時に消費されるメモリ量はおおよそ800MB程度なので2GB以下の環境ではあまり考えたくない。 空きメモリはキャッシュとしてネットワーク共有のパフォーマンス等に影響を与えます。 アプリケーション起動後に1GB以上の空きが確保できるようにメモリを搭載する事をお勧めします。
Virtual Server 2005 R2 SP1を入手する。
この製品は評価目的であればWindows XP Professional SP2へのインストールも行える。 サーバ製品にはまだ興味はないがVirtual Serverについて評価してみたい人は試してみるといい。 なお、管理ツールの実行にはIISが必須であるのであらかじめインストールしておく。 XPの場合は管理ポートが80番固定なのでIISのセキュリティには注意する必要がある。 Serverの場合は1024番ポートがデフォルトになる。
完全インストールをするとサーバセットと管理ツールを同一サーバにインストールするが、 必要であればIISが起動している別のサーバで管理ツールを動かすこともできる。 各仮想マシンのコンソールはデフォルトで無効になっているので管理ツールから有効にしなければ操作はできない。 セキュリティ上コンソールへのアクセスは最低限にするべきである。 また、管理ツールからコンソールを操作する場合にはActiveXを有効にする必要がある。 単体クライアントとしてコンソールへのアクセスも同様に行える。
実際に上記で構築した環境へVirtual Serverをインストールし、 Virtual PC 2007で作成したバーチャルハードディスクをマスタ(読み取りのみ)にして、 差分ハードディスクを複数用意して仮想マシンを複数稼動させた。 ここではスクリーンショットを取るためにコンソールへの接続にクライアントを複数利用している。 通常の運用ではコンソールは起動しないので描画にかかる物理サーバの負担を減らすことができる。
Windows Server 2008 RC0 で動く Virtual Server 2005 R2 SP1 (1280x1024)
※仮想マシン内においてFreeBSD 6.2と無限ループのプログラムを起動させている。
それぞれのFreeBSDに固定IPとして192.168.3.40から順番に割り当てて、
デフォルトルータにはすべて192.168.3.30を指定してある。
構成的には192.168.3.0/24にある物理サーバであればどこでも仮想マシンが起動するはず。
そろそろGbE SW-HUBのポートが足らない。
何も設定してないとルートヒントが古いので更新しましょう。 デフォルトのヒントはBサーバが古いです。後はLサーバが2007年11月1日にIP変更しているので注意します。 詳細はICANNのサイトからどうぞ。
まず管理する前方参照(正引き)と逆引きゾーンを作成します。その後にホストを対応するPTR付きで作成します。
設定がおわったらnslookupなどで確認してください。